
使わなくなったプリンターの処分に困ったことはありませんか?「使わなくなったプリンターがあるけど処分の仕方がわからない」「処分したいけど面倒だから放置している」このような悩みを抱えている人は実は少なくありません。
プリンターは家電リサイクル法の対象になるため、正しい方法で処分する必要があります。この記事では、プリンターを正しく処分する方法を紹介しておりますので、プリンターの処分方法にお困りの場合は是非参考にしてみてください。
プリンターの処分は小型家電リサイクル法の対象

プリンターは小型家電リサイクル法の対象となるため、正しい方法で処分する必要があります。
小型家電リサイクル法とは、簡単にいうと有用な資源をリサイクルするために定められた法のことです。家電リサイクル法ではエアコン、テレビ、洗濯機、冷蔵庫が対象となっていますが、小型家電リサイクル法はほとんどの家電が対象となります。
関連リンク:小型家電リサイクル法とは? 一般社団法人小型家電リサイクル協会
プリンターの6つの処分方法

使わなくなったプリンターを処分する方法は大きく分けて6つあります。
・不用品回収業者に依頼をする
・家電量販店での下取りや引き取り
・小型家電リサイクル
・粗大ごみとして処分する
・使えるなら売却する
・寄付団体に渡す
下記表を参考にしながら、ご自分に合った方法を考えてみましょう。

方法①不用品回収業者に回収を依頼する

使わなくなったプリンターを処分する方法のひとつとして、不用品回収業者に依頼するという方法があります。メリットやデメリット、費用については下記を参考にしてみてください。
メリットとデメリット

不用品回収業者に依頼をした場合、即日で対応してもらえることと、プリンター以外にも処分したいものがある場合同時に回収してもらえることが最大のメリットといえます。自分で運び出す手間もなく、処分する日を自分で決めることができるため忙しい人にもおすすめな方法です。
デメリットとしては、悪徳業者かどうかを見極める必要があることと、費用が発生することです。万が一悪徳業者に依頼をしてしまうとトラブルに巻き込まれる可能性があるため、注意をして安心できる不用品回収業者を選びましょう。
費用相場はどれくらい?

すぐ片付け隊では、プリンターのみであれば8,800円から処分することができます。
また、プリンターのほかにも不用品がある場合はお得な料金プランから選ぶことが可能です。
「引越しや大掃除などに伴いいらなくなった家電や家具をまとめて処分したい」、「遺品整理で家の中のものをまとめて処分したい」など、それぞれご自分に合った方法で処分をすることができます。詳しい内容は、是非公式サイトをご覧になってみてください。
関連リンク:不用品回収の費用相場は?
方法②家電量販店での下取りや引き取り

いらなくなったプリンターを処分するとき、家電量販店で下取りや引き取りをしてもらうことができます。
家電量販店一覧 | 処分費用 |
ヤマダ電機 | 1,100円 |
エディオン | 550円 |
ケーズデンキ | 1,100円 |
ノジマ | 商品を購入すると無料 |
エプソン | 1,000ポイント(1,000円相当) |
キャノン | 無料 |
ヤマダ電機
ヤマダ電機では、小型のプリンターであれば1,100円(税込)で回収してもらうことができます。また、規定サイズ内の段ボールのなかに小型家電をまとめておくと、1,650円(税込)で一括回収を依頼することもできるので、とても便利です。
ただし、プリンターを購入した方のみが利用の対象となるため注意しましょう。
また、自宅まで回収に来てもらう場合は料金が発生するため、事前に店舗へ確認をしておくことをおすすめします。
エディオン
エディオンでは、プリンターの回収はもちろん、そのほかの小型家電の回収サービスをおこなっています。プリンターの回収料金は550円(税込)とほかの家電量販店と比べても安いため、できるだけ費用を抑えたい人におすすめです。フランチャイズを除いた400店舗以上が対象となるため、近くの店舗が回収サービスに対応しているかホームページで確認をしておきましょう。
また、縦+横+高さの合計が120cm以下、重さ10kg以下のプリンターが対象となるため、事前にサイズを測っておくとよいです。
ケーズデンキ
ケーズデンキでは、使わなくなったプリンターを1,100円(税込)で回収してもらうことができます。ケーズデンキでは小型家電から大型家電の回収に対応しており、プリンターは中型家電に分類されます。また、引き取りサービスのみの利用もできるため、ほかに商品を購入する必要がないことがメリットといえます。
ただし、自宅まで回収をしにきてもらう場合は別で料金が発生するため、事前に店舗へ確認をしておくとよいです。
ノジマ
ノジマでは、同等商品の買い換えがある場合、使わなくなったプリンターを無料で回収してもらうことが可能です。同等商品を購入するとき、同等商品の購入から30日以内であれば、購入した商品と同じ数量まで処分をしてもらうことができます。そのため、新しくプリンターを購入しようか悩んでいる人にはおすすめです。
ただし、処分のみの対応はおこなっていないため、商品の購入はせずに回収のみ希望している場合は別の家電量販店を検討したほうがよいです。
エプソン
エプソンでは、1,000ポイント(1,000円相当)で下取りをしてもらうことができるサービスがあります。対象商品の納品書を準備して申し込み、プリンターを梱包し発送をするとエプソンに引き取ってもらうことができます。そのため、普段からエプソンを利用していてポイントをためている人、ポイントがたまっている人におすすめな方法といえるでしょう。
ただし、エプソンで下取りの回収をしてもらうことができるのは法人向けのプリンターのみのため、一般家庭のプリンターは別の方法で処分をする必要があります。
キャノン
キャノンでは、プリンターを新しいものに買い替えるとき、使わなくなったプリンターは無料で回収してもらうことができます。梱包の後に納品書と下取り送付状を同封して発送することで回収をしてもらうことが可能です。
回収のみのサービスもおこなっておりますが、30kg未満のプリンターの場合で回収料金が11,000円と、他の家電量販店と比べると少し費用は高めに設定されています。
また、同時に搬出を依頼する場合は搬出撤去費が別で発生するので、搬出の依頼を検討している場合は店舗へ確認をしておきましょう。
方法③小型家電リサイクル

使わなくなったプリンターを処分するとき、小型家電リサイクルとして処分をすることができます。小型家電リサイクルの方法やメリット・デメリットについては下記を参考にしてみてください。
小型家電リサイクルの方法

小型家電リサイクルとして処分をする場合、下記4つの方法でリサイクル処分をすることが可能です。
・ボックス回収:家電量販店や自治体にある回収ボックスに捨てる方法。
・ステーション回収:ごみ収集所で資源ごみとあわせて捨てる方法。
・ピックアップ回収:不燃ごみとして処分後、清掃工場で選別してリサイクルする方法。
・イベント回収:イベントの実施期間内でリサイクル回収する方法。
上記4つの方法でリサイクル処分をすることができます。ただし、回収ボックスに入らないサイズのプリンターについてはリサイクル券を購入し、小型家電の回収をおこなっている店舗へ持っていく、もしくは宅配サービスを利用して処分をする必要があります。
メリットとデメリット

プリンターは粗大ごみとして処分することもできますが、できるだけリサイクルという形で処分できることが望ましいです。小型家電リサイクルとして処分をする場合、ほかの方法よりも安く処分ができることや安心して処分ができることがメリットといえます。
デメリットとしては、リサイクル券を購入する必要があること、ほかの方法と比べて手続きが面倒であることが挙げられます。また、プリンターを自分で運ばなければならないため、全体的に手間がかかってしまうことがデメリットだといえるでしょう。
方法④粗大ごみとして処分する

使わなくなったプリンターを処分する方法のひとつとして、粗大ごみとして処分するという方法があります。メリット・デメリットについては下記を参考にしてみてください。
メリットとデメリット

使わなくなったプリンターを粗大ごみとして処分する際の最大のメリットは、安く処分をすることができるということです。粗大ごみの処理手数料については自治体によって異なるため、必ず自治体のホームページを確認しましょう。粗大ごみとしてプリンターを処分する流れについては、下記を参考にしてみてください。
①各地域の粗大ごみ受付センターに連絡をする。
②粗大ごみ処理券・シールを購入する。
③収集日の決められた時間までに指定場所へ持ち込む。
上記が手続きの流れとなり、多少手間がかかるというところがデメリットだといえます。
方法⑤使えるなら売却する

使わなくなったプリンターがまだ使用できる状態の場合、破棄ではなく売却をするといった方法もあります。売却の方法は下記を参考にしてみてください。
フリマやネットオークションで売却

使わなくなったプリンターを売却する方法として、フリマやネットオークションがあります。フリマやネットオークションは近年利用者が増え続けているため、売却できる確率が高いです。また、場合によってはリサイクルショップよりも高く売れるため、少しでもお金にしたいという人にはおすすめな方法です。
ただし、フリマやネットオークションで売却する場合、商品を登録するには説明文や写真が必要となり、発送する際には梱包もしなくてはならないので手間がかかります。また、収入にはつながりますが送料を負担したり、手数料がかかる場合もあります。そのほかにもいつ売れるか分からない、購入者との間でトラブルが起きる可能性があるなどのリスクがあるため、ネットに慣れていない人や早急に売りたい人には不向きかもしれません。
リサイクルショップで買い取ってもらう

もうひとつの売却方法として、リサイクルショップで買い取ってもらう方法があります。リサイクルショップはフリマやネットオークションとは違い、その場で査定・買い取りまでしてもらえるので時間や手間がかからずに売却をすることができます。また、店舗によっては出張買取サービスを無料でおこなっているリサイクルショップもあるため、わざわざ自分で運ばなくてすむのは助かります。自分で梱包から発送までおこなうフリマやネットオークションと比べると、楽な方法だといえるでしょう。
ただし、製造年から5年以上経っているプリンターや、傷や汚れなどがあまりにも目立つプリンターは引き取ってもらえない場合があるため、持っているプリンターの製造年や状態を確認しておくことをおすすめします。
方法⑥寄付団体に渡す

いらなくなったプリンターを処分したい場合、寄付団体に渡すという方法があります。メリット・デメリットについては下記を参考にしてみてください。
メリットとデメリット

使わなくなったプリンターを寄付団体へ渡す場合、社会貢献をすることができたり、送料のみで処分することができることがメリットといえます。デメリットとしては物品の寄付を募集している団体が少ないということや、比較的新しいプリンターのみ募集していることが挙げられます。そのため、処分したいプリンターが古い場合は寄付ができない可能性が高いです。プリンターの寄付を募集している団体は下記を参考にしてみてください。
・NPO法人もったいないジャパン
・WWF JAPAN
・一般社団法人東京アジア応援計画
・EPSON
団体によってはプリンターのみ、インクカートリッジのみなどそれぞれ異なるため、事前に問い合わせをしてみましょう。
プリンターの処分時に行うことや注意点

使わなくなったプリンターを処分する場合、いくつか注意するべきことがあります。注意するべきことをまとめて紹介しているので、是非下記を参考にしてみてください。
データは必ず削除!

使わなくなったプリンターを処分するまえに気をつけることとして、データは必ず削除するようにしましょう。基本的に家庭用プリンターは本体にデータが残ることはありませんが、ハードディスクを内蔵したタイプのプリンターの場合は内部にデータが残っている可能性があります。
データを削除しないまま処分をしてしまうと、個人情報や機密情報の漏洩につながりトラブルに巻き込まれる可能性もあるため、データは必ず削除しましょう。
インク・トナーカートリッジは回収ボックスへ

プリンター本体を処分するまえに、本体とは別でインクカートリッジ、またはトナーカートリッジを処分する必要があります。インクカートリッジ、トナーカートリッジはリサイクルが推奨されているものです。未使用や使用途中であっても回収ボックスで処分することができるので、環境にやさしい方法で処分するようにしましょう。
もしリサイクルとして処分できない場合、インクカートリッジは可燃ごみとして処分することができます。ただし、トナーカートリッジは産業廃棄物なので可燃ごみとして処分してはいけません。火災や爆発の恐れがあるため、絶対にやめましょう。
業務用の大型プリンターは家庭ごみでの廃棄不可

処分したいプリンターが業務用の大型プリンターの場合、業務用の大型プリンターは産業廃棄物の扱いとなるため、家庭ごみで廃棄することができません。
いちばんおすすめな方法は、「産業廃棄物収集運搬許可証」を持つ業者へ依頼をすることです。業者によっては、プリンターに記録されたデータを確実に削除したことを証明する「データ消去証明書」を発行してくれる業者もあるため、安心してプリンターを手放すことができます。処分したあとに思いがけないトラブルに巻き込まれないためにも、安心できる業者に依頼をしましょう。
まとめ

大きくて重さもあるプリンターを処分することは、簡単ではないと思います。費用を抑えようとすると手間がかかったり、手間がかからないようにすると費用が高くなったりとなかなかうまくいかないですよね。そのなかでも、ご自分に合った方法で楽に処分できることがいちばんです。
なるべく費用は抑えたいところですが、無理してプリンターを自分で運搬しようとすると重いのでけがをしてしまう場合もあります。そのため、なるべく自分で運搬せず、自宅まで来て運んでもらえるサービスを利用することがおすすめです。