
「長年使い続けてきた掃除機が壊れた」「吸引力のある掃除機に買い替えたい」などの理由で古い掃除機を処分する方は多いかと思います。
掃除機を処分する方法は、破棄する・リサイクルに出す・買取に出すなどさまざまあります。どの方法で処分すべきかは、掃除機の状態によって決めるとよいでしょう。
この記事では、正しい掃除機の処分方法を解説します。また、掃除機の処分費用や処分時の注意点などもお伝えしますので、最後までご覧ください。
掃除機の処分方法早見表まとめ
捨て方/処分方法 | 費用/出費 | メリット | デメリット |
自治体へごみとして出す | 安い | ・大型の掃除機でも捨てられる ・安価で捨てることができる | ・手続きが必要 ・回収日程が限られる |
小型家電回収サービスを利用する | 無料 | ・無料で利用ができる ・手続きは不要 | ・対象品目は自治体により異なる ・小型のもののみ処分可能 |
不用品回収業者へ依頼する | 高い | ・回収日時が決められる ・細かな手続きは不要 | ・費用がかかる ・単品回収には向かない |
家電量販店へ下取りに出す | 普通 | ・ポイントが付与される場合あり ・割引が適用される場合がある | ・回収していない店舗もある ・有料回収の場合もある |
ネットオークションやフリマアプリに出品する | 無料 | ・無料で処分ができる ・高値で売れることがある | ・必ず売れるとは限らない ・郵送などの手間がかかる |
リサイクルショップで買い取ってもらう | 無料 | ・無料で処分ができる ・収益を得ることができる | ・安価での買取となる場合もある ・買取をしてくれるとは限らない |
買取業者に依頼する | 無料 | ・リサイクルショップよりも高く買い取ってもらいやすい傾向がある | ・安価での買取となる場合もある ・買取をしてくれるとは限らない |
掃除機は何ゴミになる?

掃除機の廃棄方法は、そのサイズと自治体の規定によります。小型の掃除機は「小型家電リサイクル法」に基づき、指定された回収場所に持ち込む必要があります。大型の掃除機の場合は「家電リサイクル法」が適用され、製造メーカーまたは販売店に回収を依頼することが一般的です。どちらの場合も、リサイクル料金が発生することがありますので、事前に確認しましょう。
掃除機の大きさと種類
掃除機にはいくつか種類があり、形式と機能でタイプが分かれています。それぞれ下記の表を参考にしてみてください。
型式別
タイプ | 特徴 |
キャニスタータイプ | 最もメジャーな形の掃除機です。ゴミをためる本体部分が大きく、手に持つノズル部分とホースで繋がれている形状となっています。大型なので広範囲の掃除をすることに向いており、家庭向けや施設向けとして使用されていることが多いです。 |
スティックタイプ | 縦型のスリムな形状をしており、ノズル部分に本体が直接取り付けられている掃除機です。小型で小回りがききやすいので一人暮らしの部屋でもスムーズに掃除をすることができます。 |
ハンディタイプ | スティックタイプをより小型にした掃除機で、ノズルが短く持ち運びやすいので床だけでなく机や棚の上、車内の掃除も気軽におこなうことができます。小型であるがゆえにゴミをためこむスペースが小さく、吸引力も弱めという面もあります。 |
ロボットタイプ | 人が手で操る必要がなく、自走で掃除をしてくれる掃除機です。AI機能やスマホ連動機能付きなど最先端技術が使用されており、自分の労力をかけることなく掃除ができる優れものです。 |
機能別
タイプ | 特徴 |
コード式 | 掃除機に電源コードがついており、コードをコンセントに差し込むことで起動できる掃除機です。時間を気にすることなく使用し続けることができます。コンセントの場所によってはコードの長さが足らず部屋の隅々まで掃除ができないということもあります。 |
コードレス式 | 充電式の掃除機であり、電源をコンセントにつなぐことなく起動できる掃除機です。コードがないぶん自由に動かすことができるので隅々まで掃除が可能ですが、充電がなくなると掃除機が使えなくなるため、充電残量と掃除時間を気にする必要があります。 |
紙パック式 | ゴミをためる場所に専用の紙パックを設置して、パック内にゴミがたまったら新しいパックを付け替える掃除機です。ゴミは紙パック内にのみたまるため手入れがしやすいですが、紙パックを購入したり交換したりといった手間はかかります。 |
サイクロン式 | 本体に直接ゴミをためこんでいくタイプの掃除機です。紙パックのように都度購入や交換をする必要がなく手間がかかりません。ただし、本体内部を定期的に掃除しなければ吸引力が落ちてしまいますのでメンテナンスは必須です。 |
掃除機の寿命と買い替えタイミング
掃除機は電化製品で、一般的に寿命は7〜8年とされています。使い続けるうちに、電源が入らないなどの明らかな故障や、吸引力の低下、充電の遅れなどの劣化が現れることがあります。こうした症状が出たら寿命が近いサインです。保証期間内なら修理も可能ですが、新しい掃除機への買い替えも検討しましょう。量販店では3月と9月の決算期にセールがあり、その時期に購入するとお得です。また、新製品発売直後は前モデルが値下がりするため、費用を抑えたい方には狙い目です。
掃除機の捨て方・処分方法と費用相場

それでは具体的な掃除機の7つの捨て方と共に費用の相場も見ていきましょう。
方法1.自治体へごみとして出す
故障して使えなくなった掃除機は、自治体へごみとして処分できます。掃除機にはプラスチックや金属が使われているため、不燃ごみ扱いになることが多いです。
ただし、掃除機の大きさが30㎝を超える場合は、粗大ごみとして処分することになります。地域によっては、1m以上と定めているところもあるので、自治体ホームページにて確認しておきましょう。
粗大ごみとして処分する場合は、事前に粗大ごみ受付センターで予約しておく必要があります。回収日時と場所の予約が完了したら、コンビニやスーパーなどで粗大ごみ処理券を購入し、掃除機に貼り付けます。その後、事前に予約した日時に指定の場所へ掃除機を持っていけば処分は完了です。
自治体へごみとして出す場合の費用目安 | 約500円 |
- メリット:安く確実に捨てられる。
- デメリット:予約や処理券の購入が面倒。
東京都港区の場合
東京都港区では、一辺の長さが30cmを超えるものは「粗大ごみ」として扱われるため、掃除機も通常は粗大ごみとして処分することになります。
粗大ごみの処分には事前の申し込みが必要で、電話もしくはインターネットを通じて受付を行います。申し込み後は、港区指定の「有料粗大ごみ処理券」をコンビニなどで購入し、受付番号または申込者氏名を処理券に記入します。その処理券を掃除機に貼り、収集日当日の朝8時までに、指定された場所に出しておきましょう。
東京都品川区の場合
東京都品川区でも、港区と同様に一辺が30cmを超えるものは粗大ごみに該当するため、掃除機は粗大ごみとして処分する必要があります。
処分を希望する際は、電話またはインターネットから申し込みを行います。申込時には処理手数料が案内されますので、案内された金額に応じた「有料粗大ごみ処理券」を購入し、掃除機に貼り付けてください。あとは、収集日当日の朝8時までに指定された場所へ出せば完了です。
大阪府大阪市の場合
大阪府大阪市では、掃除機はサイズに関係なく「粗大ごみ」として取り扱われます。
処分を希望する場合は、電話またはインターネットで事前に申し込みを行います。掃除機を含む各品目ごとに処理手数料が設定されているため、該当する料金を確認のうえ、その金額分の「粗大ごみ処理手数料券」を購入してください。処理券には受付番号または氏名を記入し、掃除機にしっかりと貼り付けます。あとは、収集日の朝9時までに、指定された場所に出しておけば手続きは完了です。
神奈川県横浜市の場合
神奈川県横浜市では、掃除機の処分方法が素材と大きさによって異なります。金属製で最長辺が30cm以上のものや、プラスチック製で最長辺が50cm以上のものは粗大ごみに分類されます。
粗大ごみの申し込みは、電話、インターネット、チャット、LINEのいずれかで行うことができます。申し込み後は、案内に従い粗大ごみ処理手数料に応じた収集シールを購入し、掃除機に貼り付けます。収集日は当日の午前8時までに、指定された場所へごみを出してください。
愛知県名古屋市の場合
愛知県名古屋市では、掃除機は粗大ごみに分類されます。
粗大ごみを処分する際には、まず電話かインターネットで事前に申し込みを行います。その後、処理手数料納付券(シール)を購入し、受付番号や氏名を記入してください。納付券を粗大ごみがよく見える場所に貼り付け、指定された収集場所に出せば手続きは完了です。
福岡県福岡市の場合
福岡県福岡市では、掃除機が指定の燃えないゴミ用の袋に収まる場合は、燃えないゴミとして処分します。一方、袋に入らないサイズの場合は粗大ゴミとして扱われます。
粗大ゴミの処分申し込みは、電話・インターネット・LINEから可能です。申し込み後は、対象の粗大ごみ処理券を購入し、受付番号または氏名を記入して掃除機に貼り付けます。その後、収集日の午前8時30分までに指定された場所に出せば処分完了となります。
北海道札幌市の場合
北海道札幌市では、掃除機を含む小型家電の無料回収サービスを行っています。回収は「回収ボックス」と「回収拠点」の2種類の場所で受け付けており、いずれも事前の連絡なしで持ち込み可能です。掃除機は小型家電の中でも比較的大きいため、スムーズに処分するには回収拠点の利用が特におすすめです。
方法2.小型家電回収サービスを利用する
掃除機は、パソコンや電子レンジなどと同じ「小型家電リサイクル法」の対象商品です。国に認められた業者が掃除機を回収し資源の再利用に努めています。
小型家電回収サービスを行っている場所は、家電量販店や市役所などです。家庭ごみに出す場合は、指定の日時までに持参しなければいけません。家電量販店や市役所なら、営業日であればいつでも回収してくれます。
ただ、すべての地域が掃除機を小型家電リサイクル法の対象商品に指定しているわけではありません。対象商品かどうかは、自治体に問い合わせまたはホームページをチェックしましょう。
小型家電回収サービスを利用する | 無料 |
- メリット:無料で捨てられる。
- デメリット:見つけるのがやや大変。
方法3.不用品回収業者へ依頼する
不用品回収業者であれば、壊れた掃除機を回収してくれます。自宅までスタッフが訪問し回収してくれるため、手間をかけずに掃除機を処分できます。
また、不用品回収業者は、不用品の数が多いほどお得になる傾向があります。トラックに積み放題のプランなら、どれだけ不用品を乗せても金額が変わりません。「掃除機の他にも、処分したいものがたくさんある」場合に、不用品回収業者の利用をおすすめします。
注意点は「無料で回収します」と謳っている業者・軽トラックで街中を走って宣伝している業者には依頼しないことです。
上記のような業者は、あとから高額請求してきたり不法投棄したりする悪徳業者の可能性が高いです。悪徳業者に引っかからないよう、以下3つのポイントを確認しながら業者選びをしましょう。
- 業者のホームページ内に、会社の詳細情報が明記されているかどうか
- 問い合わせをしたときに、しつこく勧誘してこないかどうか
- 市区町村による「一般廃棄物処理業」の許可を得ているかどうか
上記3つのポイントに当てはまっている業者は、優良業者であることが多いので、必ずチェックしてください。
不用品回収業者へ依頼する | 単体の場合は要相談 トラック積み放題プランは約20,000円~ |
- メリット:捨てたいときに楽に捨てられる。
- デメリット:費用が掛かる。
掃除機の売却方法と買取の相場
掃除機を処分する際、捨てるという選択肢のみではなく売却をする方法があります。掃除機の売却方法と買取相場について、下記を参考にしてみてください。また、すぐ片付け隊ではいらなくなった掃除機を処分する際、回収サービスをおこなっています。
方法1.家電量販店へ下取りに出す
もし、古い掃除機を処分後に、新しいものを購入しようと思っているのであれば、家電量販店に相談してみましょう。
家電量販店の中には、新規購入を条件に古い掃除機の下取りサービスを実施しているところがあります。基本的には有料での引き取りですが、購入金額から下取り金額を差し引いてくれるキャンペーンを行っている場合もあります。
なお、掃除機の下取りは、新規購入のときにその場でしか引き取ってもらえないこともあります。事前に店舗へ連絡して下取りのタイミングを聞いておきましょう。
家電量販店へ下取りに出す | 無料 |
- メリット:無料で処分できる。
- デメリット:新しい掃除機を買わないといけない。
・ヤマダ電機(家電買取)
https://www.yamada-denki.jp/service/kaden_kaitori/small.html
・ヤマダ電機(小型家電回収サービス)
https://www.yamada-denki.jp/service/kaden_kaisyu/
・エディオン=550円(リサイクル料金)
https://my.edion.jp/service/recycle_small.php
・ビッグカメラ=1958円(パソコン・小型家電リサイクル)
https://www.biccamera.com/bc/c/service/re_recycle/index.jsp
・ケーズ電機=1100円
https://www.ksdenki.co.jp/kshd/pages/csr_environment_02.aspx
方法2.ネットオークションやフリマアプリに出品する
ネットオークションやフリマアプリは、誰でも簡単に利用できます。出品の際は、掃除機の写真を撮影し、メーカー名・サイズ・状態など詳細情報を記載します。
ユーザーとのトラブルを防ぐために、さまざまな角度から写真撮影をしたり、細かい情報を記載したりしましょう。
ネットオークションやフリマアプリでは、出品手数料や送料などの費用がかかります。そのため、赤字にならないような価格設定を行う必要があります。また、購入者が現れた場合は、自分で梱包・発送作業をする必要があることも頭に入れておきましょう。
ネットオークションやフリマアプリでの出品相場 | 2,000~15,000円 |
- メリット:お金が+で手に入る場合がある。
- デメリット:出品や発送など面倒。
方法3.リサイクルショップで買い取ってもらう
リサイクルショップでも、不要になった掃除機の買取を行っています。ショップまで掃除機を持参すると、その場で査定・買取をするため、すぐに現金化できるのが大きなメリット。
ただし、どんな掃除機でも買い取ってくれるわけではありません。
- 5年以上経過している掃除機
- 故障していて動かない掃除機
上記の掃除機は買取不可になるため、ご注意ください。自宅付近にリサイクルショップがない場合は、出張買取をしているショップに依頼しましょう。出張買取ならショップの店員が自宅まで来てくれるので、とても楽です。
リサイクルショップ・ 買取業者での買取相場 | 約3,000~60,000円 |
- メリット:お金が+で手に入る場合がある。
- デメリット:店舗までもっていかなければならない。
方法4.買取業者に依頼する
家具や家電、おもちゃなどさまざまな品物を買取する専門業者へ買取依頼に出す方法です。
買取専門の業者とあって、リサイクルショップよりも高く買い取ってもらいやすい傾向があります。ダイソンなど大手メーカーの掃除機なら60,000円を超えることも。人気メーカーや製造年数が5年以内のものは、高価買取が期待できます。
少しでも値段が付けば、新規購入時の足しになるのでおすすめです。買取専門業者も出張買取をはじめ、宅配買取のサービスを実施している場合があるため、利用してみてください。
リサイクルショップ・ 買取業者での買取相場 | 約0円~50,000円 |
- メリット:お金が+で手に入る場合がある。
- デメリット:店舗までもっていかなければならない。
掃除機を処分するときに注意すること

掃除機を処分する際には、注意すべきことがあります。
- バッテリーは別にして処分すること
- 買取依頼の際は使用年数を確認すること
適切に掃除機を処分するための重要なポイントとなるため、上記2点に気を付けましょう。
バッテリーは別にして処分すること
バッテリー付きの掃除機を粗大ごみとして破棄する場合は、本体とバッテリーを分別してから処分します。バッテリーはリサイクルに出す必要があり、自治体では処分できないからです。
バッテリーは掃除機の取扱説明書を確認して取り外しましょう。その後、端子を絶縁テープでふさぎ、ホームセンターや市役所に設置してある「リサイクルボックス」に入れましょう。
買取依頼の際は使用年数を確認すること
掃除機を買取依頼に出すときは、はじめに使用年数を確認してください。購入から5年経過した掃除機は、内部が劣化している可能性が高く、買取が難しくなります。
さらに、メーカーが掃除機の修理に必要な部品を保管する期間は6年とされています。6年が経過すると生産が終了し、掃除機の修理が不可能となってしまいます。購入から2~3年以内の掃除機を買取依頼に出すのがおすすめです。
掃除機の処分なら、すぐ片付け隊
処分したい掃除機が、まだ年数が浅く使える状態なら買取へ出しましょう。もし、故障や買取不可で破棄するのであれば、不用品回収業者への依頼をおすすめします。
不用品回収業者のプロである「すぐ片付け隊」では、掃除機の引き取りを行っています。お問い合わせいただければ、最短で即日対応します。
お見積りも無料で承っていますので、以下のお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?最新の掃除機をお使いならリサイクルショップやネットオークションサイトなどを利用するのが金銭面では良さそうですね。一方とにかく早く捨てたい場合は不用品回収業者がおすすめです!
掃除機をすぐに捨てたい皆様。ぜひ一度すぐ片づけ隊にご相談ください。