
大田区では、通常の家庭ごみと粗大ごみによってゴミ捨ての方法が異なります。ゴミ捨てのルール違反はご近所トラブルの原因になってしまうことも。 この記事では、大田区の粗大ごみの出し方についてや、ゴミの減量を実現した大田区のゴミを減らす取り組みと、実際のゴミ出しルールを合わせてご紹介していきます。
大田区の粗大ごみの処理方法を知り、正しくゴミを処分しましょう!
大田区のゴミ処理事情
大田区では、ゴミのない循環型の町を目指したゴミの減量に取り組んでいます。実際にどのような取り組みをしているかご紹介します。
ごみ減量の取り組みとその成果
大田区では、平成21年から「おおた未来プロジェクト」と題して、平成30年度までに、ゴミの収集量が17.4万トンであった平成12年度と比べて、マイナス30%である12.3万トン、リサイクル率が30%になることを目指してきました。具体的な取り組みとしては、下記をご覧ください。
・回収したごみが見えるスケルトン清掃車を使った環境学習を行うなどリデュース・リユース・リサイクルの3RのPRを行う。
・再生資源を拡大する。
・サーマル・リサイクルを導入する。サーマル・リサイクルを導入することによって回収したゴミを単に焼却処理するのでなく、焼却時の熱をエネルギーとして利用することができ、ゴミの埋め立て量を減らすことができます。
上記のように取り組みをおこなった結果、平成29年のゴミの収集集は約13.2万トンまで減少しました。不燃ゴミは、平成12年の3.8万トンから0.4万トンと、3万トン以上大幅に減っており、取り組みの成果が出ています。
資源の持ち去り問題への対策とその成果
廃棄物の資源化を進めるうえで、区内の集積所に排出された古紙や段ボール・缶・ビンなどの資源が無断で持ち去られてしまう行為が大田区で問題となっています。 また資源の持ち去りの他にも、通行が禁止されている時間帯の道路への侵入や、他のゴミをまき散らすといった違法行為や迷惑行為も問題となっています。
この問題に対して大田区では、持ち去りを禁止する条例を設けています。警告文や命令書の交付を行った上で違反行為をした場合、20万円以下の罰金が課されます。
また、パトロール車両を、1台から3台に増やすなど対策の強化に力を入れています。区民にも、「資源持ち去り防止シール」の貼付や、持ち去り行為を見かけた際の状況や車両ナンバーなどの報告を促すなどをして協力を仰いでいます。正規の資源回収は、「資源分別回収中・大田区」と書かれた緑に白抜きのステッカーが貼られた回収車両で行われているため、その他の車両による違反な持ち去りを見かけた場合は、大田区役所の清掃事業課に知らせましょう。
【大田区】一般ごみの出し方
大田区では、全区民が正しくごみを出せるよう配慮し、ごみの減量や資源の分別を確実に行うための取り組みをおこなっています。例として、大田区は外国人の在住者も多いため、資源とごみの分け方や出し方を外国語で記載したパンフレットを配布しています。
ここからは家庭ごみに関する回収・処理方法を具体的にご紹介するので、是非参考にしてみてください。
種別 | 回収頻度 | 品目例 | 処分方法 |
---|---|---|---|
資源 | 週に1回 | 新聞チラシ 雑誌 紙パック 段ボール 飲食用ビン 飲食用缶 食品トレー ペットボトル 発砲スチロール 飲食用ビン | 中身が見える 袋に品目ごとに 分ける。 |
可燃ゴミ | 週に2回 | 廃油 ゴム製品 保冷剤 プラスチック ビニール | 90L以下の中身の見える透明・ 半透明のビニール袋で処分する。 一度に出せるゴミは、 45Lのゴミ袋3袋までとされている。 |
不燃ゴミ | 月に2回 | ガラス製品 陶磁器 粗大ごみに含まれない小型の家電製品 電球 蛍光灯 乾電池 傘 | 90L以下の中身の見える透明・ 半透明のビニール袋で処分する。 |
大田区の資源ごみの日は「月曜~土曜日」!
大田区のゴミ出し日は月曜日から金曜日となります。
■大田区の資源ゴミ出し日
曜日 | 地区名 |
月曜日 | 北馬込・山王・中央1丁目・田園調布本町・田園調布南 仲六郷(2丁目・3丁目・4丁目)・西嶺町・西六郷(2丁目・3丁目・4丁目) 東馬込・東六郷・南馬込(4丁目・6丁目)・南六郷 |
火曜日 | 大森西(1~6丁目)・大森本町・久が原(2丁目~6丁目)・下丸子 千鳥(1丁目〔1~19番〕、2丁目〔27番・36番・38~41番〕・3丁目) 仲池上・南久が原・矢口・多摩川 |
水曜日 | 池上(3丁目・5~8丁目)・上池台(2.3丁目・5丁目)・東矢口1丁目 中央(2.3丁目・7.8丁目)・西糀谷・萩中・東雪谷(1~5丁目)・南蒲田 |
木曜日 | 石川町・鵜の木・大森北・大森西7丁目・大森本町1丁目・蒲田・東蒲田 蒲田本町・千鳥(1.2丁目)・田園調布・仲六郷1丁目・西六郷1丁目・雪谷大塚町 |
金曜日 | 池上(5~7丁目)・大森中・大森東・大森南・北嶺町・久が原1丁目 新蒲田・西蒲田・東嶺町・東矢口2.3丁目・平和島・南雪谷 |
土曜日 | 池上(1.2.4丁目)・上池台(1.4丁目)・北糀谷・北千束・中央(4.5.6.丁目) 中馬込・西馬込・羽田・羽田旭町・東糀谷・本羽田・南千束・南馬込(4.5.6.丁目) |
大田区ではお住いの地域によって、ゴミ出し日が異なります。別の曜日にゴミを出してしまうと、指定の用意まで回収をしてくれませんので気を付けましょう。そのほかの種類のゴミ出し日は大田区の公式ホームページ「資源とごみの収集日」よりご確認ください。
それぞれの地域の担当事務所の連絡先は次の通りです。
■お問い合わせ先
事務所名 | 電話番号 |
---|---|
大田区大森清掃事務所 | 03-3774-3811 |
大田区調布清掃事務所 | 03-3721-7216 |
大田区蒲田清掃事務所 | 03-3732-5545 |
清掃事業課 | 03-5744-1628 |
【大田区】自治体の粗大ごみの出し方

ライブスタイルが多様化している現代、正しいゴミの出し方を知らないという人も増えています。大田区の自治体で回収してくれる粗大ごみの出し方についてお話しします。
大田区の粗大ごみ収集・持込みの申込方法
大田区の粗大ごみ回収方法は、「収集」と「持込み」から選ぶことができます。まずは「区の収集を希望する場合」と「自分で持ち込みをする場合」についての流れをご紹介します。
区の収集を希望する場合
粗大ごみを収集で申し込むメリットは、
- 自宅付近のゴミ処理場まで持ち込んでくれる
- 収集日が指定されるので、準備がしやすい
- 1回につき10個まで申し込みができる
ということがあげられます。
区で粗大ごみの収集を希望する場合は、基本的に4週間程度先の日程での受付となります。収集は申し込み順に月曜日から土曜日までに収集が行われます。詳しい収集日や手数料は、お申し込みの際に事務局より案内があります。
収集を希望する場合は、収集日の朝8時までに玄関先などの予約の際に指定された場所に粗大ごみを出す必要があります。
自分で持ち込みをする場合
自分で粗大ごみを持ち込みをする場合は、指定の処理場に自家用車などで持ち込みます。持ち込みの場合の申し込み方法は、お電話のみ受け付けています。持ち込みは1回につき原則10個までとなり、各日の受付上限件数があるため、申込日から10日程度先の日程での受付となります。
持ち込み受付時間は月曜日から土曜日は13時から16時、日曜日は9時から16時です。持ち込みの最大のメリットは粗大ごみの処分手数料が、品目によって免除(無料)・減額できること。大田区の粗大ごみ持ち込みルールは次の通りです。
指定した持込日の受け入れ時間内に申込者本人が持ち込んでください。
引用元:大田区公式ホームページ─粗大ごみ
申し込みしていないものは受け入れできません。
持込場所やその周辺では処理券を販売していません。また、現金による支払いはできません。
申込者本人の住所が確認できるもの(顔写真付)をご持参ください。(運転免許証・パスポート・マイナンバーカードなど)
持込場所では係員の指示に従ってください。
これらのルールを守って、粗大ごみを持ち込むようにしましょう。
電話でお申し込みをする場合
粗大ごみの処理をお電話で申し込みする場合の申込先は、「大田区粗大ごみ受付センター」です。
■大田区粗大ごみ受付センター連絡先
電話番号 | 03-5465-5300 |
受付時間 | 8:00~19:00 |
定休日 | 12月29日~1月3日及び年数回の保守点検日 |
受付センターは、月曜日の午前中が混みあう傾向にあります。日曜日や祝日も受け付けしており、平日と比べて比較的繋がりやすくなっています。お電話で申し込みを行う場合は、空いている時間帯を選ぶようにしましょう。
申し込み内容の確認や取消は、大田区粗大ごみ受付センターにお問い合わせすることで変更できます。
インターネットからお申し込みをする場合
大田区では、インターネット・スマートフォンからのお申し込みも受け付けています。インターネットは24時間受付可能なので、お好きな時間に申し込みができるのがインターネット受付のメリットです。
インターネットからのお申し込みは「粗大ごみ受付センター」から、お住いの地域エリアを選択します。お申し込み内容の確認や変更、粗大ごみの品目ごとの手数料もインターネットから検索可能です。
【料金表】粗大ごみ処理手数料一覧

引用元:大田区公式ホームページ
粗大ごみはある程度の大きさのあるゴミなので、処分するのに手数料がかかります。 手数料の支払方法は「粗大ごみ処理券」を購入して手数料を支払います。「粗大ごみ処理券が購入できる場所は、次の「大田区ごみ処理券取扱所の標識のある店舗」です。
- コンビニエンスストア
- スーパーマーケット
- 清掃事務局
大田区の粗大ごみの処分手数料は次の通りです。
■粗大ごみの手数料一覧
品目 | 料金 |
椅子 | 300円~2,000円 |
こたつ | 300円~800円 |
扇風機 | 300円 |
電子レンジ | 800円 |
ベッド | 1,200円~2,000円 |
テレビ台やたんす、カラーボックスなどは「箱物家具」として取り扱われます。高さと幅の合計の大きさにより、回収料金が異なります。
■箱物家具の処分手数料
高さと幅の合計が135cm未満 | 300円 |
高さと幅の合計が180cm未満 | 800円 |
高さと幅の合計が270cm未満 | 1,200円 |
高さと幅の合計が360cm以上 | 2,800円 |
高さと幅の合計が360cm未満 | 2,000円 |
そのほか家具などの粗大ごみの処分手数料は大田区公式ホームページ「粗大ごみ品目一覧」よりご確認ください。「粗大ごみ処理券」を購入した後、収集日と名前または受付番号を書いて粗大ごみに貼り付けると準備が完了します。
【大田区】 自治体で処分できないもの

大田区では粗大ごみの処分手数料を支払うと、粗大ごみを処分してくれます。しかし、全ての粗大ごみを処分できるという訳ではありません。一部自治体での回収ができないものがありますので、対応できない品目についてご紹介します。
家電リサイクル法に触れるもの
廃棄物の減量、資源の有効利用のため「特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)」が定められています。そのため、家電リサイクル法の対象になる4品目の家電は回収を行っていません。
■家電リサイクル法に含まれる4品目(家庭用製品のみ)
- 冷蔵庫
- エアコン
- テレビ
- 洗濯機
上記にあてはまるものは家電リサイクル法の対象となるため、粗大ごみとしての回収は行っていません。4品目に含まれるものであっても、業務用の家電は対象外です。
しかし家庭用に製造されたものを業務用として使用していた場合は、家電リサイクル法の対象です。
区での適正な処理が困難なもの
区で適正に処理することが難しい粗大ごみも、収集・持込対象外となります。例えば、消火器・耐火金庫・バッテリー・タイヤなどが該当します。これらを処分する場合には、メーカーや購入したお店に問い合わせて処分を行ってください。
品目 | 問い合わせ先 | 電話番号 |
消火器 | 消火器リサイクル推進センター | 03-5829-6773 |
バッテリー | リサイクルマークがある店舗 | 店舗による |
タイヤ | ガソリンスタンドやカー用品店 | 店舗による |
そのほか自治体で処理できない品目については、大田区粗大ごみ受付センター(03-5465-5300)にお問い合わせください。
有害性・危険性のあるもの
大田区では、有害性・危険性のある品目も粗大ごみとして処分できません。該当となるものとしては、化学薬品やストーブ、注射器・注射針などがあてはまります。回収できない理由は、ごみ処理を行う作業員にリスクが伴うためです。
感染症などのリスクがあるため、使用済みの注射器などの在宅医療廃棄物は、使用後に針ケースを装着したとしても回収ができません。
注射器などの危険物の処分は、お近くの薬局などが回収してくれます。「使用済医療廃棄物」を回収マークのある薬局に持ち込みましょう。
粗大ゴミの回収は不用品回収業者がおすすめ!

粗大ごみなどの不用品は、不用品回収業者に引き取ってもらうのがオススメです。
その理由は
- 回収できるゴミに制限はない
- 日時を自由に選べる
- 全て引き取りに来てくれるので楽チン
という3つのメリットがあるからです。
自治体の回収は回収できるゴミの制限があるため、回収してもらえないことも。回収してくれる日時は申し込みの込み具合によって異なりますが、およそ2週間から1ヶ月程度の期間が必要だと言われています。
不用品回収・不用品買取・ゴミ屋敷・引越前後の不用品処分・遺品整理は、相談実績件数70,000件いただいているすぐ片付け隊にご相談ください。すぐ片付け隊なら最短当日に駆け付けることが可能で、とことんお安くご提供できます。
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【大田区】 粗大ごみ回収方法まとめ

大田区の粗大ごみの回収方法は、「持ち込み」または「収集」から選べます。申し込み方法はインターネットまたはお電話から申し込みが可能です(※持ち込みの場合はお電話のみ)。
自治体での粗大ごみ処理は有料で手数料がかかり、手数料の支払方法は「粗大ごみ処理券」を購入すると支払が完了します。粗大ごみ処理券の購入場所は、大田区ごみ処理券取扱所の標識のある店舗(コンビニエンスストアやスーパーマーケット)で購入できます。
粗大ごみの処分手数料は大田区公式ホームページ「粗大ごみ品目一覧」よりご確認ください。粗大ごみに粗大ごみ処理券を貼り付けることで、粗大ごみとして回収を行ってくれます。
お電話やインターネットで申し込んだ際に指定された日付・場所に粗大ごみを置き(持ち込み)ましょう。大田区の粗大ごみ処理方法をご紹介しましたが、いかがでしたか?
大田区は「ごみをつくらないまちおおた」として、ゴミ処理のルールを徹底しています。自治体で引き取ってもらえないものは、不用品回収業者に引き取ってもらうなど、正しい処理を行いましょう!